《後味の悪い話》大好きだった祖父

後味の悪い話
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後味の悪い話 その10

380 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/02 16:50
5年ぐらい前に、同居していた祖父が亡くなった。
死ぬ直前にはすっかりボケちゃってたが、小さい頃はよく遊んでもらったので、俺は大好きだった。

葬式を終えた後、家族で遺品を整理していると、
押し入れからダンボール一杯に詰まった祖父の日記が出て来た。
かなり若い頃からつけていたらしく、本当に膨大な量だった。
何気無くその内の1冊を読んでみると、以下の様な事が書いてあった。
日付は10年ぐらい前、俺がまだ小学生だった頃の日記である。

『今日も孫(俺)の友達が一斉に家に遊びに来た。うるさくて仕方無い。銃があればまとめて撃ち殺してやるというのに。』
『孫がやかましい。どうしてこうも落ち着きが無いのか。だから同居なんて嫌だったんだ。』
『孫が腕を捻挫して痛い痛いとうるさい。そんなに痛いなら切り落としてしまえばいい。』

俺は黙って日記帳をダンボールに放り込んだ。

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